新しい「病院環境」に関する授業が学生に与えた影響
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概要
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A大学の看護学概論の中で,新しい病院環境に関する講義の後に学生が自由記載した講義レポートの記述内容を,B.Berelsonの内容分析法に基づき分析した結果,同講義の以下の学習成果を得ることができた。結果として,【A:新しい環境・建築・病院に対する関心の高まり】,【B:環境が人間に与える影響の考察】,【C:看護と環境の関連性に対する認識】,【D:新しい環境・建築・病院に対する否定的評価】,【E:今後の自己の学習や目標】,【F:講義・教員からの知的刺激】,【G:今後の看護の広がり】,【H:建築・工学への興味】の8カテゴリーが抽出された。新しい病院環境に関する講義は,看護学概論の目標のうち,特に看護学の主要概念の関連性を理解すること,自己の看護学に対するモチベーションの確認と向上,および広い視野から学ぶ重要性を理解することに有効であることが示唆された。Students wrote free-form reports at the end of the new "hospital environment" class within introduction to nursing science. We analyzed content on the reports by Berelson's analysis, and identified student's learning outcome. Analysis identified the following 8 categories: A. interest in the new environment, architecture and hospital; B. discussion of the influence of environment on humans; C. recognition of relationships between nursing and environment; D. negative assessment of the new environment, architecture and hospital; E. future self-learning and goals; F. Intellectual stimuli from lecture and teacher; G. future development of nursing; H. interest in architecture and engineering. The study suggested that the class described above was useful to understand relationships among primary concepts in nursing, to recognize and develop motivation toward nursing, and to understand the importance in learning with a broad perspective.
- 2007-03-30
著者
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