グイマツ・カラマツ種間交配における雑種率の変動とその原因
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概要
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グイマツとカラマツとの間で天然雑種が生成される割合に種々の変動がみられることについて,その原因あるいは関連する要因を究明するためのいくつかの実験と調査を行い,以下の諸点を明らかにした。1)両種を混植した雑種採種林のそれぞれの採種木から自然受粉種子を採取して播種育苗し得られた苗を調べたところ,グイマツの家系には約50%(年による変動範囲21.3~74.7%),カラマツの家系にには約30(18.5~36.0)%の雑種苗を含んでいた。It is well known that the hybrid ratio, which here means a frequency of hybrid seedlings within any progeny family, of a progeny produced by open-pollination of Kurile larch (sometimes replaced by Saghalien larch) and Japanese larch greatly varies with years, sites and/or trees. A series of surveys and experiments through artificial pollination carried out in search of main causes and related factors, which affect or determine this phenomenon, have made clear the following facts:
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林,The Tokyo University Forests,東京大学農学部北海道演習林,東京大学農学部林学科,University Forest in Hokkaido, Faculty of Agriculture, University of Tokyo,Department of Forestry, Faculty of Agriculture, University of Tokyoの論文
著者
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