中国語を母語とする日本語学習者の空間表現「上・下・中」と助数詞の過剰使用
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概要
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中国語を母語とする日本語学習者の空間表現「上・下・中」、及び、助数詞の使用について、日本語初級から上級までの日本語学習者の口頭作話を分析し、その問題点を考察した。その結果、日本語では通常用いない場合でも頻繁にこれらの表現を用いること、省略可能な場合でも使用する傾向があることが明らかになった。原因として、類似した言語表現が母語(中国語)にもあるため、その用法の過剰般化の可能性が挙げられる。過剰使用は上級でも見られることから、日本語教育においては、日本語学習の様々な段階で、日本語と中国語の用法の差異を念頭においた指導が必要であると考えられる。
- 愛知教育大学教育実践総合センターの論文
- 2004-02-27
著者
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