「イネの栽培活動」推進のための体験学習プログラムの開発 第Ⅰ報
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概要
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小学校第5学年を対象にして,田んぼづくりから田植え,イネ刈りまで,「イネの栽培活動」をさせた。収穫して食べてみたいという期待意識を子どもに持たせて栽培活動をさせれば,イネへの愛着を抱かせ,さらには自然への関心・意欲・態度を育むことができるのではないかと考えられる。そこで,まず本研究(第Ⅰ報)では,「イネの栽培活動」の体験学習の試行モデルとして,田んぼの準備,田植えをさせて,さらに生長の様子を観察させ,収穫を経験することにより,子どもたちはどのようなことを発見し,どのような疑問(興味・関心でもある)をもつかを,観察記録から明らかにしようとした。このことを踏まえて,子どもたちの観察記録から,効果的な指導を行うための多くの知見を得ることができた。また,収穫後の意識調査から,子どもたちは,「イネの栽培活動」に高い関心・意欲・態度を持って関わり,収穫することによって自己実現の歓びを味わうことが推察できた。 The authors have the fifth-graders at elementary school do‘growing rice’activity which includes the activities such as from making rice fields and rice planting to the harvest. If the authors could have them do the cultivation activity with the expectation that pupils would like to eat the harvest, it will be supposed that the pupils can be attached to rice and cultivate interest, eagerness, attitude toward nature. This paper, the first report, would like to try to make sure that what the pupils would discover and what doubts they would entertain through a series of learning of growing rice, such as making rice field, rice planting, observation of the growth and experience of harvest as a trial model of‘growing rice’activity, that is an experience learning. Based on this, the authors could get a lot of knowledge to teach the pupils effectively. From the attitude survey after harvest, the authors could conjecture that the pupils take part in‘growing rice’activity with high interest, eagerness, and attitude and they experience the joy of self-realization by the harvest.
- 2008-09-30
著者
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