<教材・教授法> 異文化間教育の視点からの言語運用教育 : Situational Functional Japanese野特性とコミュニケーション能力養成
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概要
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近年、大学に在籍する初級日本語学習者の学習目的が多様化している。その中で、大学生活や研究する際のコミュニケーション能力を必要とする学習者が増加しており、コミュニケーション能力を目的とした日本語教育にも焦点があてられてきている。コミュニケーション能力を養成するには、言語的知識を与えるだけではなく、対象文化での適応面、言語運用面といった社会活動面も包括した総合的な学習が重要になってくると思われる。そのアプローチの一つとして異文化理解教育を応用することが考えられる。本稿では、筑波大学留学生センターの予備教育に導入されている異文化理解プログラムを取り上げ、その目的の一つである「言語運用能力のための支援」を中心に考察する。また、カリキュラムの中で大きな役割を果たす教科書、当センターで使用しているSituational Functional Japaneseの特性と異文化理解学習との関係も重ねて考察する。プログラムでは、いくつかの言語表現を取り上げ、それらの意味的ニュアンス、コミュニケーション上の効果やそれを使用する際の発想、それを支える心理の在り方などをディスカッションを通して理解を推進し、言語学習の効率化を図った。
- 1999-02-20
著者
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