日本と韓国の「食」の現状と課題
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概要
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高齢社会化が進み,生活習慣病の克服が大きな課題となっている日本と韓国において,両国で公表されている最新版の国民健康・ 栄養調査報告書をもとに,肥満比率の年齢階層別分布及び栄養・ 食生活の現状を比較検討した。韓国では,日本に比べ,肥満の進行が深刻な状態にあることが示された。また両国の若者に対して実施した54品目の食品に対する嗜好性調査から日韓の「食」の現状分析を試みた。両国の若者とも,麺類と果物が好きで,魚介類は総じて好まれない傾向にあることがわかった。魚介類の中ではタラのような白身魚は韓国で,カツオやマグロなどの赤身魚は日本でより好まれることが示された。日本では,豆類,野菜類についても韓国に比べ,より好まれる傾向にあった。同じ海域を共有し,気候風土も類似する両国であるが,「食」の嗜好性のプロファイルは,かなり違っていることが明らかにされた。
- 2007-03-07
著者
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遠藤 美智子
信州大学大学院総合工学系研究科生物・食料科学専攻
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中村 宗一郎
信州大学大学院総合工学系研究科生物・食料科学専攻
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中島 滋
文教大学女子短期大学部健康栄養学科
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中島 滋
文教大学女子短期大学部栄養科
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