一貫校合同による夏期臨海実習 : 生物学フィールドワークの新しい試み
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概要
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創立150年記念号 : 実験科目の新しい試み = 154th anniversary number : new trials of student experiment classes一貫教育校制度をとる学校は,現在増加の一途をたどっている。そのような一貫校における理科の授業においては,一貫校の特性である連続性を最大限に活用したプログラムの開発と実践が有効で意義深いと考えられる。一貫校は,「低学年からの理科離れを防止する」ことや,「文系を目指す中高校生や大学生が,共体験することによって自然科学に正しい知識や理解を深め,持続維持出来るためのカリキュラムを構築する」という私達の最終目的を試行する有効な場と考えられる。一貫校でありながらも敷地が離れているといった物理的な要因等によって,連携授業の実施が困難なケースは多い。我々はそのような分散したキャンパス間における一貫校の連携を図るべく,2006年度に慶應義塾志木高等学校の高校生と慶應義塾大学生による合同臨海実習を開催し,2007年度はさらに慶應義塾湘南藤沢中高等部も参加して中・高・大学生による慶應義塾一貫校の学校間連携による合同生物臨海実習を開催した。本研究が連携授業の一つのモデルとして提供出来るよう,今回の実習を報告し,更に,実習プログラムや設定課題についての確立を進めている。
著者
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