一貫校合同による夏期臨海実習III : 中・高・大学生の連携のモデルケースとして
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概要
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研究ノート慶應義塾の一貫教育制度を活かした中・高・大合同の臨海実習も今年度で3 回目となった。目的とする「1 .低学年からの理科離れを防止」や「2 .理科系を目指すだけでなく,文系を目指す中高生や大学生が,体験を共有することによって自然科学の正しい知識や理解を深め,科学的な考え方を持続維持できるためのカリキュラムを構築する。」,「3 .学校間における協力と連携,情報交換をする。」ことは,ほぼ達成している。今年度は,異学年の班による「課題研究」を中心に実習をおこなった。短い日程ながら,どの班も協力して結果を出すことができた。実施後のアンケートから,異学年との交流は非常に好評であることに加え,実習に対する予習の必要性が明らかになった。中・高・大連携による実習は慶應義塾の場合,大学が中心になるのでなく,大学側のサポートを受けつつ,一貫教育校の教員が主体的に企画し,実施していくことが可能であり,一般的な教育プログラムのモデルとしても重要な点であると考えられた。
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