(続)スーパーコンピュータ「京」の利用:5.1km格子間隔を切る大気大循環シミュレーションへの道のり
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概要
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全球雲解像モデルによる大気シミュレーションは,気象・気候学分野では国内外問わず多くの反響とともに,解像度不足であるとの批判も受けてきた.当時3.5?という解像度で雲を陽に表現することでは雲解像とは言えないとの批判である.この批判に対する1つの解答として,我々は「京」を用い1?を切る解像度での全球シミュレーションを行い,積乱雲の統計的性質の収束への足掛かりを得た.本稿では超高解像度大気実験の超並列実行に至るさまざまな問題,克服点を紹介する.
- 2014-07-15
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