あけぼの太陽電池出力の変動とプロトン放射線帯の関連(環境計測及び一般)
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概要
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衛星の太陽電池は、宇宙空間の放射線などにより劣化し出力が低下していく。1989〜1992年では、あけぼの衛星の太陽電池出力の低下は、衛星が浴びる放射線帯プロトンのフラックス量と、良く対応していた。1991年の大きな放射線帯変動の期間も含めて、この対応関係は継続しており、太陽電池の劣化から放射線帯変動が検出できることを示した。1993年以降においては、劣化が進み、温度による変動がより支配的となり、単純な月平均処理に基づく1ヶ月間の変動量解析では、放射線量との対応が見いだせなかった。この期間について、(1)地球からの輻射が最少となる軌道条件によるデータ選別、と(2)太陽からの輻射が同じになる前年の同月との差に着目すること、により、1996年までプロトン放射線帯との関連が追跡可能となった。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-08-16
著者
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