フロー階層に着目したインターネットトポロジーの成長過程の分析(フォトニックネットワーク関連技術,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
通信需要の増加に伴い、インターネットのトポロジーは大規模化し続けている。インターネットを構成するASレベルトポロジーの構造がどのように成長しているかを明らかにすることは、ネットワークの拡張を行う際や、プロトコルやアプリケーションのパフォーマンス分析などを行う上で有用である。そこで本稿では、ASレベルトポロジーの構造的成長を明らかにした。特に、トラヒックが集約されて負荷が集中しやすいASがトポロジーのどこに位置するのかを明らかにするため、ASレベルトポロジーを、リンクで密に繋がれたASの集合への分割を繰り返すことで導かれるフロー階層と呼ばれる階層構造を抽出し、その構造の変化を示す。また、ASの次数に基づくグラビティモデルによりトポロジーに通信需要を与えた場合に、トラヒックが集中する箇所を示す。これにより、フロー階層の構造は、トポロジーが大規模化するにつれ、幅の広がるように成長しており、一部のASにトラヒックが集中する傾向にあることがわかった。また、近年ではフロー階層の2階層におけるリンクに、トラヒックがより集中する傾向にあることがわかった。
- 2013-08-01
著者
関連論文
- アンビエント情報社会の実現に向けた取組み
- 4.交流トラヒック行列推定手法とネットワーク制御への応用(IP網トラヒック計測)
- べき則の性質を有するトポロジにおけるパケット転送遅延の評価(ネットワークアーキテクチャ(オーバレイ,P2P,ユビキタスNW,スケールフリーNW,アクティブNW,NGN・新世代NW),次世代パケットトランスポート(高速Ethernet,IPoverWDM,マルチサービスパケット技術,MPLS),グリッド,一般)
- アトラクター選択に基づく仮想網制御手法の環境変化に対する適応性の評価(IPバックボーンネットワーク、MPLS、GMPLS、フォトニックネットワーク及び一般)
- クラスタ化センサネットワークにおける送信距離制御手法(無線,モバイルネットワーク)
- べき則の性質を有するトポロジにおける輻輳伝播に関する一考察(ルーチング,ネットワークアーキテクチャ(ユビキタスNW,スケールフリーNW,RoN,アクティブNW)高速Ethernet,グリッドNW,センサNW,一般)
- スケールフリー通信ネットワークの混雑と臨界パケット発生率
- 受信端末始動型マルチホップ無線ネットワークにおける制御パケットの衝突を考慮した性能改善(無線分散ネットワーク,一般)
- 回線容量分布がルータレベルトポロジの収容トラヒック量に与える影響の評価(ネットワークアーキテクチャ(オーバレイ,P2P,ユビキタスNW,スケールフリーNW,アクティブNW,NGN・新世代NW),次世代パケットトランスポート(高速Ethernet,IPoverWDM,マルチサービスパケット技術,MPLS),グリッド,一般)
- WDMを用いたパケット/パス光統合ネットワークの転送遅延の評価(IPバックボーンネットワーク、MPLS、GMPLS、フォトニックネットワーク及び一般)