過敏性心筋炎の病態と病理

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概要

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過敏性心筋炎(Hypersensitivity myocarditis)は、様々な薬剤による遅延性過敏反応により惹起される心筋炎である。臨床的には無症状の場合が多く、心移植時に摘出した心臓や剖検心の病理学的検索によって偶発的に診断される場合が多い。組織学的には、リンパ球や形質細胞、マクロファージを含む好酸球優位の炎症細胞浸潤が心筋に認められ、心筋細胞壊死が目立たないことが特徴である。基本的には予後良好な疾患であり、原因薬剤の中止やステロイド治療により改善するが、急激に重症心不全を発症する症例や不整脈により突然死する症例も報告されており、臨床的に看過できない病態である。本稿では、過敏性心筋炎の臨床像とその病理所見、他の好酸球性心筋炎との組織学的鑑別、および予後などについて、自験例や文献的考察を含め詳説する。
東京女子医科大学の論文
2014-03-31

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