電気化学活性分子によるシリコン表面の機能化 : フェロセン誘導体の光化学反応による固定化とその電気化学応答(薄膜(Si,化合物,有機,フレキシブル)機能デバイス・バイオテクノロジー・材料・評価技術及び一般)
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概要
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可視光励起反応によって、フェロセン誘導体分子[vinylferrocene (VFc), ethynylferrocene (EFc) or ferrocenecarboxaldehyde (FcA)]を、共有結合を介してシリコン表面に固定化し単分子膜を作製した.その結果、シリコン表面に電気化学的な活性が付与された.溶媒としてデカンを使用することで、誘導体分子の重合を回避し均一な単分子膜被覆が可能となった.接合したFc分子の酸化還元電位は、Fc分子とSi間の化学構造に依存し、VFc<EFc<FcAの順で正にシフトした.Fc/Si試料の電気化学応答は、Siの導電タイプにも依存し、低濃度ドープSiの場合、p型では暗状態でもFcからSiへの電子移動が起こったが、n型では光照射下でのみ電子移動が起こる.
- 2013-04-18
著者
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