足利事件の虚偽自白事例から取調べの科学化について考える(<特集>エビデンスにもとづく取調べの科学化)
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概要
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本報告では足利事件の冤罪被害者である菅家利和氏に対する検察官の取調べを記録した録音テープの反訳を資料として、菅家氏に対する取調べがもつ問題点を捜査面接技法の視点から検討し、それに基づいて「取調べの科学化」に関連するいくつかの論点を抽出することを試みる。具体的にはPEACEモデルなどの被疑者面接技法の導入と、取調官に「反省的実践家」としての力量を形成するための研修システムの構築の必要性を指摘する。
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