総量規制の影響に関する実証分析 : 追加データによる検証
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
消費者信用市場における総量規制の借り手への影響について、定量的な分析を継続的に行った研究を報告する。ノンバンクからの借入の総額を年収の3分の1までと制限する総量規制の導入から相応の時間が経過し、その影響について評価を下すことが可能な段階になったといえる。しかしながら、規制の影響について、導入以前には活発な議論が展開されてきたものの、導入以降は十分な検証が行われているとは言い難い状況である。本研究では、既存研究と同じ枠組みを用いて、総量規制導入前後における長期的データを収集し、規制の導入がノンバンクの借り手に与えた影響を分析した。特に、規制の影響を受けた借り手と、受けていない借り手の延滞状況を比較していくことで、規制の影響を浮き彫りにすることを試みた。その結果、総量規制の導入後に観察される状況から、規制による多重債務の抑制が実現していることに改めて疑問を提示せざるを得ない結果となった。
- 2013-09-30
著者
関連論文
- 酒造業界における水資源確保に関する実態:産学連携プロジェクトと連動して行われた課題解決型学習による成果
- 調査結果の概要 消費者のローン利用に関するアンケート調査の分析--2007年と2008年の時系列比較調査
- 消費者のローン利用に関するアンケート分析(平成18年調査)
- 消費者ローン現在利用者の時系列変化に関する分析
- 消費者ローン現在利用者の時系列変化に関する分析Part3
- 消費者のローン利用に関するアンケート分析(平成18年調査)
- シンポジウム
- 金融ベンチャーによる米国サブプライム市場への参入の意義
- 消費者金融市場の壊滅により再び活発化したヤミ金融に関する調査
- 消費者信用市場における総量規制の影響
- 介護サービス事業における情報マネジメントとICT導入の試み
- ヤミ金利用の実態に関する調査報告
- 総量規制の影響に関する実証分析
- 介護サービス事業における情報マネジメントとICT導入の試み
- 総量規制の影響に関する実証分析 : 追加データによる検証