高精細な2次元画像によってもたらされる輻輳眼球運動と調節への効果(ヒューマンインタフェースとIMQ一般)

概要

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現在、映画を筆頭に様々な3Dコンテンツが開発されている。3Dテレビや3D携帯などが発売されているものの、3Dが多くの家庭に普及されるまでには3D分野のさらなる成長が必要であるだろう。そこで今後、3Dに匹敵する高精細テレビの普及も期待される。我々は先行研究において色再現性に着目し、色彩の再現範囲を拡大することにより高精細化している4色方式のLCDが構造的にサブピクセルが小さく精細感が高いことに注目し、従来の3原色方式のLCDの見え方の違いを輻輳眼球運動から解析した。その結果、4色では輻輳角の広がりが大きい、もしくは3原色と逆方向に輻輳角が変化し、精細感など見えの違いを輻輳角の変化から検討できる可能性を示している。今回我々は輻輳に加え調節機能も計測し、輻輳と調節の相関、表示に使用する色数の違いによる差異の有無を検証した。その結果、輻輳は、3原色に比べ4色の方がより手前方向に変化し、調節は、3原色、4色で大差はない、もしくは輻輳と同じく、4色の方がより手前方向に変化する可能性が示唆された。
2012-10-05