被写体を追尾撮影時の放送カメラマンのカメラワーク特性分析(<論文小特集>生体計測応用)

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概要

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被写体の動きが予測しにくいサッカー中継を題材にして, 被写体を追尾しながら撮影を行うカメラマンが, 視覚刺激を受けてからカメラを操作するまでの動作特性を, 視線検出とカメラワークの測定から分析した.その結果, カメラマンは, 50ms程度の注視を繰り返して, 被写体の状況を把握しながら撮影していること, 被写体の進行方向の前をあけて撮影し, その量は画面内での被写体のサイズ, 被写体の速度と密接な関係があると推測されること, 被写体の動きが急変しても, 約300ms程度の短い時間内に状況を判断し, 最適な補正を加えていること, パンニングの際に発生する最大加速度は, ON AIR中で200deg/s^2程度, 状況把握時には300deg/s^2に達することなどが明らかになった.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1996-12-20

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