Simulinkモデルにおけるグラフに基づく非完全一致モデルクローン検出(一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Simulinkモデルは,ブロック線図としてプログラムを表現したモデルであり,制御系を中心として組込みソフトウェア開発において使われつつある.大規模なモデルや,同一ドメインで複数のモデルを扱う場合,クローンと呼ばれる重複箇所の存在がモデルの保守性を低下させる可能性がある.この問題解決に向けて,完全に一致するクローンを検出する手法が提案されているが,コピー&ペースト後に部分的に変更されたような非完全一致ながら類似性の高いクローン(ギャップを含むクローン)を十分に検出できなかった.そこで我々は,完全一致のクローンを検出する既存の手法と,多頻度グラフ検出アルゴリズムを組み合わせることで,非完全一致のモデルクローンをSimulinkモデル群から効率よく検出する手法を提案する.提案手法を検出ツールとして実装し,複数の具体的な制御モデルに適用した結果,非完全一致のクローンを検出可能なことを確認した.提案手法により検出した結果を記録し管理することで,効率的な保守を実現することが期待できる.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-07-20
著者
-
深澤 良彰
早稲田大学大学院基幹理工学研究科:国立情報学研究所
-
鷲崎 弘宣
国立情報学研究所
-
鷲崎 弘宜
早稲田大学
-
深澤 良彰
早稲田大学
-
村上 真一
早稲田大学
-
鷲崎 弘宜
早稲田大学:国立情報学研究所graceセンター
関連論文
- マルチエージェントシステムにおけるメタデータを用いた協調プロトコル合成手法(モデル/理論,ソフトウェアエージェントとその応用論文)
- Web画像に対する代替記述の適切性の評価手法(聴覚と福祉情報工学・一般)
- アスペクト指向技術の適用によるドメインフレームワークのモジュール性向上(オブジェクト指向とWeb技術)
- アスペクト指向の導入によるフレームワークの理解容易性の向上(組込みソフトウェア工学及び一般)
- アスペクト指向の導入によるフレームワークの理解容易性の向上
- ユーザの操作を基にしたユーザビリティ自動評価手法 (知能ソフトウェア工学)
- ループパーティショニングを用いたショートベクトル化技法
- ユーザ要求に対するパッケージソフトウェアの適合度導出手法
- 1Y-6 JavaFX Scriptによる動的コンテンツのアクセシビリティ向上手法(ユーザインタフェース,学生セッション,インタフェース)
- 1M-1 操作履歴を利用したユーザビリティ評価手法(ソフトウェア実装,学生セッション,ソフトウェア科学・工学)