標準的実装からの逸脱度によるフレームワークの設計評価
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概要
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フレームワーク(FW)はクラス間に協調関係を持ったオブジェクト指向ソフトウェアである。FW利用者はフックメソッドと呼ばれる関数を実装することで目的のアプリケーションプログラムを得る。適切なフックメソッドを適切に実装するにはFW自体の理解が不可欠であり、一般にFWの理解は困難といわれる。よって理解コストが低い、あるいは理解が不十分でもある程度の保守性を保証できるFWは品質が良いといえる。我々は、フックメソッドにはFW開発者が意図する標準的な実装方法があり、利用者の実装がそれから逸脱しやすいFWは理解コストが高く、保守性も劣化すると考える。本稿では、逸脱のしやすさを測る尺度として「ゆるさ」を定義し、FW開発者の支援を目的としたゆるさの測定手法を提案する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-09-18
著者
-
深澤 良彰
早稲田大学大学院基幹理工学研究科:国立情報学研究所
-
小野 康一
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
-
深澤 良彰
早稲田大学
-
黒田 隆一
早稲田大学理工学部情報学科
-
小野 康一
早稲田大学理工学部情報学科
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