寒冷地におけるマツ材線虫病が潜在感染から発病するまでの過程(<特集>東北地方の松くい虫被害を見直す)
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概要
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秋田県の海岸クロマツ林において,マツノザイセンチュウの接種試験を行った。その結果,接種後4年を経過しても外観上健全であった試供木からセンチュウが検出され,潜在感染木と認められた。寒冷地では,材内に侵入したセンチュウが少数であった場合,それらは充分繁殖できないまま樹幹部や枝に長期間生息すると推測された。そしてこのような潜在感染木は,連年に渡って少数センチュウが繰り返し侵入することによって発病し,枯死すると考えられた。
- 東北森林科学会の論文
- 2005-09-30
著者
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