防力ビ剤の樹幹注入によるミズナラの枯損被害防止
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概要
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市販の防カビ剤(モーリー研究所製MS-1)をミズナラ(Quercus crispula)の樹幹に注入して,ナラ菌の伸張を抑制することで萎凋枯死の発生を防ぐ方法について検討した。防カビ剤の注入は,200倍希釈液を充填した200mlのノズル付きプラスチックアンプルを,樹幹下部にあけた小孔に差し込み,自然圧下にて行った。注入量は胸高直径20cm未満では4〜5本,20〜30cmでは5〜6本とした。ミズナラ立木はナラ菌を接種しても枯死せず,被害現地で健全なミズナラに防カビ剤を注入しておけば,周辺でナラ枯れ被害が発生しても,注入後2〜3年は健全性を維持できることが明らかになった。
- 東北森林科学会の論文
- 2006-11-30
著者
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