第78回東京女子医科大学学会総会シンポジウム「東京女子医科大学の臨床研究への取り組み-東京女子医科大学病院臨床研究支援センター設立にあたって-」 (1)臨床研究支援センター(iCLIC)の紹介-研究者の思いを実現するために-

概要

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日本の臨床研究は欧米から大きく立ち遅れているといわれて久しい。新たな発見や知見があっても日本で成熟させることができない理由は何であるのか。そこには臨床研究実施体制がシステム化されていないこと、そして臨床医の臨床研究に対する見識の乏しさが挙げられるだろう。また、ものづくり日本の実力が発揮されるべき治療機器分野では医療サイドと技術的シーズを持つ研究者・企業サイドとの連携が乏しいことも臨床研究・治験をさらに停滞させている。,東京女子医科大学には、我が国初の補助人工心臓や細胞シートなど探索型臨床研究、国産医療機器と薬物による我が国初の複合治療医師主導治験を行ってきた実績があり、治療機器の豊富なシーズ、ステントや人工臓器で実績のある日本唯一の医療機器評価系(東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設TWIns内)、そして豊富な患者数(東京女子医科大学医療施設群として200万人/年)を有する臨床実績がある。臨床研究支援センター(Intelligent Clinical Research and Innovation Center: iCLIC)はこれらを有機的に連携・活用し、迅速でかつ質の高い臨床研究実施を強化する目的で設立された。,iCLICでは、入口戦略から出口戦略、市販後臨床評価までをシステム化し、イノベーションサイエンスからレギュラトリーサイエンスまでを包括した強固な研究基盤を作り上げることを目標とし、(1)他施設・企業とのマッチングプログラム、(2)アイディアのある研究者に対して具体的な研究提案まで行う事前相談プログラム、(3)研究プロダクツとしての論文作成・各種申請書作成支援プログラム、(4)知財管理プログラム、(5)教育・研修・広報プログラム作成に現在取り組んでいる。
2013-06-25

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