拡張現実感を利用した食品ボリュームの操作による満腹感の操作
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概要
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本研究では,拡張現実感を利用することで満腹感の手がかりとなる要因を操作し,同量の食事から得られる満腹感を操作する「拡張満腹感」システムを提案する.近年の心理学や行動経済学等の研究の進展により,食事から得られる満腹感は,食事そのものの量だけでなく,照明環境や環境音,盛りつけや見た目の量,一緒に食べる人数等,食事の際の周辺の状況に暗黙のうちに大きく影響を受けることが明らかになってきている.こうした知見に基づき,食事そのものを変更するのではなく,満腹感に寄与する要素に対する知覚を変化させることで,満腹感と食事摂取量の非明示的な操作が可能になると考えた.そこで,満腹感に影響を与える要素の1つである食品の見た目の量に着目し,リアルタイムに視覚的な食事ボリュームを変化させてフィードバックする拡張満腹感システムを構築した.このシステムでは,デフォーメーションアルゴリズムであるrigid MLS methodを利用して食品を握る手を適切に変形することで,手のサイズは一定のまま,対象となる食品のみを拡大・縮小することができる.実験により提案システムがユーザの食品摂取量に影響を与えるかを評価したところ,得られる満腹感は一定のまま食品摂取量を増減両方向に約10%程度変化させる効果があるという結果が得られ,提案システムが無意識的に満腹感を操作し,食品摂取量を変化させる効果があることが示唆された.
- 2013-04-15
著者
-
鳴海 拓志
東京大学大学院工学系研究科
-
梶波 崇
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
廣瀬 通孝
東京大学 大学院 情報理工学系研究科
-
谷川 智洋
東京大学 先端科学技術研究センター
-
廣瀬 通孝
東京大学先端科学技術センター
-
谷川 智洋
東京大学大学院 情報理工学系研究科
-
梶波 崇
東京大学
-
伴 祐樹
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
鳴海 拓志
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
廣瀬 通孝
東京大学大学院 情報理工学研究科
-
鳴海 拓志
東京大学大学院 工学系研究科
-
谷川 智洋
東京大学大学院 工学系研究科
-
鳴海 拓志
東京大学大学院
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