小型実証衛星プログラムの概要(<特集>小型実証衛星プログラム 第1回)
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概要
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宇宙航空研究開発機構(JAXA:Japan Aerospace Exploration Agency)研究開発本部は,実利用衛星や科学衛星などの信頼性向上を目指し,これらに用いる新規技術の機器・部品等の技術成熟度を向上させるために,小型実証衛星(SDS:Small Demonstration Satellite)プログラムを2006年度から開始した.50〜100kg級の小型衛星を短期間に低コストで開発して,H-IIAロケットなどの余剰能力を活用して相乗りで打ち上げて,軌道上で新規技術の実証をシリーズ化して行う活動であり,衛星開発から運用までをJAXAの若手職員が主体となって実施している.SDSプログラムの初号機の小型実証衛星1型(SDS-1)は,2009年1月23日に打ち上げられて2010年9月8日に運用を終了した.また,次号機の小型実証衛星4型(SDS-4)は,2012年5月18日に打ち上げられ,定常フェーズ運用において種々の実証データを取得している.わが国で近年活性化している大学や中小企業のCube-Satから50kg級の小型衛星開発の参考になることを期待して,SDSプログラムの一連の活動を連載で紹介する.
- 2013-02-05
著者
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井上 浩一
宇宙開発事業団
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井上 浩一
宇宙開発事業団 衛星総合システム本部 衛星運用技術部
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井上 浩一
独立行政法人宇宙航空研究開発機構研究開発本部宇宙実証研究共同センター
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平子 敬一
独立行政法人宇宙航空研究開発機構研究開発本部宇宙実証研究共同センター
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橋本 英一
独立行政法人宇宙航空研究開発機構研究開発本部宇宙実証研究共同センター
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