無線LANを用いたGPSデータ遠隔回収システムの開発
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概要
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無線LANを利用した2周波GPSデータ遠隔回収システムを開発した.このシステムは,GPSロガーとデータ送信装置からなる地上観測装置とデータ回収装置で構成され,コマンド送受信にはZigBee通信(2.4 GHz, 250 Kbps)を, GPSデータの送受信には無線LAN通信(2.4 GHz, 54 Mbps)を使用する.GPSロガーで収録された1秒サンプリングデータから毎日作成される30秒サンプリングデータファイルが送信される. これまで,(1)地上でのデータ回収試験,(2) 小型無人飛行機によるデータ回収試験,(3) 昭和基地・西の浦での実データ回収試験を実施した.(1) では,最大400 m 程度の距離で全データを回収でき,(2) では約250 m 以下の高さで飛行する飛行機により約24.5 MB のデータを回収できた.(3) では,10 分以内に約23.5 MB のGPS ブイデータの回収に成功しており,観測を止めることなくデータ回収が可能となった.
- 2012-11-30
著者
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青山 雄一
情報・システム研究機構国立極地研究所
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船木 實
情報・システム研究機構国立極地研究所
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土井 浩一郎
国立極地研究所
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土井 浩一郎
情報・システム研究機構国立極地研究所
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青山 雄一
国立極地研究所
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早河 秀章
情報・システム研究機構国立極地研究所
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大園 伸吾
測位衛星技術株式会社
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