衝突模擬刺激を用いた運動の予測と知覚に伴うα波帯域脳磁場の振幅変調
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概要
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運動視知覚およびその予測に伴う脳活動を計測することを目的として,衝突を模倣した視覚刺激を被験者に与えて脳磁場を計測した.輝度変化刺激,衝突の逆再生刺激をコントロール刺激とし,各々対応する合図刺激を2秒前に呈示して被験者が次に来る刺激を予測できるようにした. 6 名の被験者について後頭部から生じる脳磁場を解析したところ,衝突模擬刺激に先行する合図刺激の呈示直後に見られるα波振幅の減衰は,コントロール刺激に先行する場合より有意に小さかった.また運動知覚中はα波の振幅が減衰し,その後急速に増大したが,振幅の増大は予測が不可能だった場合に有意に遅れた.増大遅延の原因となる脳部位は,閉眼時に見られるα波振幅増大の原因となる部位とほぼ同じ後頭部であったが,やや頭頂よりであった.
- 2012-03-07
著者
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竹内 文也
北海道大学
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竹内 文也
北海道大学大学院保健科学研究院
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横澤 宏一
日立製作所基礎研究所
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横澤 宏一
北海道大学保健学研究院
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横澤 宏一
日立製作所 中央研究所
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関原 謙介
首都大学東京
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横澤 宏一
北海道大学大学院保健科学院除健科学研究院:アアルト科学技術大学
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齋藤 千尋
北海道大学大学院文学研究科
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菊澤 大地
北海道大学大学院保健科学院除健科学研究院
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関原 謙介
首都大学東京システムデザイン研究科
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横澤 宏一
北海道大学 大学院保健科学院/保健科学研究院
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齋藤 千尋
北海道大学 大学院文学研究科
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