母子の生活習慣と簡易ミュータンスレンサ球菌検出レベルの関連
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概要
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3歳から13歳の子どもとその母親の生活習慣と、ミュータンスレンサ球菌(Streptococcus mutans,以下、Smと略記)のレベルとの関連を知るためにA市郊外にあるB歯科診療所で治療を受けていた母子60組(120人)の生活習慣の質問紙による調査と簡易検出法Dentocult SM Strip mutansによるSmレベルのテストを2010年1月〜8月に行った。結果は以下のようであった。1)70%の母親は子どものSmは母親や大人から直接感染することを知っており、30%の母親は知らなかった。母親の96.6%と子どもの94.8%はSmに感染していた。2)しかし、子どものSmは母親や大人から直接感染することを知っている母親の50%と知らない母親の80%は子どもに食事を与えるときスプーンなどを共用していた。3)Smテストにおける母子スコア間には母子間の順位相関が見られた。そして、現在、偏食がある子どものSmレベルは偏食のない子どものそれよりも高かった。そして、5.2%の子どもとその母親はSmに感染していなかった。また、その子どもたちには偏食はなかった。母子の生活習慣はSm感染の実際の知識とは乖離していた。そのため、子どもへのSmの直接感染を防ぐために生活習慣を変えることに、より関心を持ち予防衛生を実践するように助言し援助すべきである。
著者
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