多段階発癌仮説に基づく放射線発癌危険度の曝露・時間依存性に関する数理的考察
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概要
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多段階発癌モデルは,StocksやArmitage and Dollらにより癌死亡の年齢・曝露依存性を説明するために定式化が行われた1),2).その後,同モデルは<Oh>Ohtakiらにより時間や年齢に関して非定常な曝露状況にも対応できるように拡張された3),4).2000年前後になってPierceらにより付加的曝露が一点曝露である場合についてのモデルが整備され原爆被爆者のコホート研究(LSS)のデータについて詳しい解析が行われるようになった5),6),7).その一方,これまでの多段階発癌モデルでは,原爆被爆者の固形癌の罹患が被爆時から20年以上の時間経過を要することについて説明ができなかった8).本論文では,この問題に対処するために,「多段階発癌過程の前半の2個の変異のみが曝露感受性を持ち,それ以降の変異は曝露に影響されない」という2相多段階発癌仮説を設定し,モデルの拡張を行い,原爆被爆者コホートデータに適用し,固形癌による死亡危険度の線量・時間依存性について検討する.
- 2012-09-25
著者
-
大瀧 慈
厚生労働科学研究
-
大谷 敬子
広島大学原爆放射線医科学研究所 計量生物研究分野
-
佐藤 健一
広島大学原爆放射線医科学研究所 計量生物研究分野
-
冨田 哲治
広島大学 平和科学研究センター
-
佐藤 裕哉
広島大学原爆放射線医科学研究所・附属被ばく資料調査解析部
-
大瀧 滋
広島大学・原爆放射能医学研究所・生物統計学研究部門
-
佐藤 健一
広島大 原爆放射線医科研
-
大瀧 慈
広島大学原医研
-
大谷 敬子
広島大学医歯薬保健学研究科
-
冨田 哲治
県立広島大学
-
原 憲行
東京大学
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