スギ・ヒノキの生立木と伐倒木に対するAmylostereum sp.の接種試験
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概要
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Amylostereum sp.を接種した材での変色と接種菌の進展状態を検討するために,スギとヒノキの生立木と伐倒木への接種試験を行った。生立木ではすべての接種か所で自然発病に類似した材変色が生じた。スギとヒノキの変色は接種3か月後にそれぞれ平均スギで50〜60cm,ヒノキで70cmに拡大して,本菌による変色が短期間に大きく進展することを再確認した。伐倒木の丸太では接種3か月後の材を除いて変色が生じなかった。生立木の多くの材変色部と伐倒木のいくつかの丸太からは接種菌を高率で再分離した。一方,接種菌がわずかしか分離されなかった丸太からはTrichoderma sp.やヒノキオチバタケが高率で再分離されて,枯死材の菌類相が遷移することがわかった。
- 応用森林学会の論文
- 1998-03-25
著者
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