アンモニア酸化菌Nitrosomonas europaea ATCC 25978のグルタミン酸脱水素酵素活性に及ぼす糖-アミノ酸加熱反応生成物の影響

概要

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化学独立栄養性アンモニア酸化菌Nitrosomonas europaea ATCC25978のグルタミン酸脱水素酵素(GDH)活性に及ぼす糖(13種),アミノ酸(14種)およびこれらの加熱反応生成物(HRP)の影響について検討した。(1)未加熱の糖類は酸化的脱アミノ(ODA)反応に対しては阻害を及ぼさなかった。還元的アミノ化(RA)反応はRam, Man, Rib, Malの添加で阻害が認められた。糖類のHRPでは全ての糖類が両反応に対して阻害を示した。未加熱のアミノ酸は多くの場合は,RA反応を阻害した。またArgとLysは両反応に対して顕著な賦活を示した。(2)糖-アミノ酸のHRPの影響では,ODA反応に及ぼす顕著な阻害は,Trp及びMetからなるHRPのみであった。RA反応は多くのHRPによって阻害を受け,特に,Thr, Trp, MetからなるHRPで顕著であった。(3)Nitrosomonas由来のGDH(ODA)活性は,Candida utilisおよびProteus由来のGDH活性に比べ,糖・アミノ酸の未加熱およびHRPに対してかなり安定であった。
日本土壌微生物学会の論文
1994-03-01