看護職の腰痛予防のための体操を勤務時間内に取り入れた成果の検討
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概要
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本研究の目的は、業務中でも行える立位の腰痛予防体操を作成し、実施することで腰痛軽減、腰痛予防になり得るか、また実施継続する可能性について明らかにすることである。看護師24名が5ヶ月間腰痛予防体操を実施した。24名のうち12名はすでに腰痛がある対象であった。結果は、身体的評価の前屈は平均で3.07cm、後屈は平均3.3度のそれぞれに有意な増加が見られ、本体操を実施したことによって、体に柔軟性が増したことがわかる。また腰痛有り群では、導入前の症状を点数化したもの(3.91)と5ヶ月後(3.0)では有意に軽減していたことから、本体操は腰痛を軽減させることがわかった。腰痛有り群は腰痛予防体操の実施状況が、腰痛無し群に比べて有意に高く、取り組みも積極的であった。看護業務開始前に各自で実施し、動機づけられ、腰痛予防体操の有効性を対象者も実感していた。
- 2012-03-22
著者
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中橋 淳子
山梨県立大学看護学部基礎看護学
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小林 たつ子
山梨県立大学看護学部基礎看護学
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小林 たつ子
山梨県立大学看護学部
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福島 吉乃
韮崎市立病院
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中橋 淳子
山梨県立大学看護学部
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乙黒 真喜
韮崎市立病院
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古屋 伴仁
韮崎市立病院
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新藤 裕治
山梨県立大学
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