保育者養成校におけるオペレッタ創作活動の教育的効果 : 2011 年度「総合表現演習」の実践から

概要

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本稿は、2011 年度の授業「総合表現演習」における、オペレッタの創作活動の実際と公演準備等の内容をまとめ、この授業の成果を明らかにするものである。まず、実施スケジュールと共に作業の分担内容を振り返り、現場の状況を再確認した。次に、オペレッタ公演に関し、来場者にアンケート調査を行い、学生のねらいや練習成果が十分に伝わる内容であったことが明らかになった。さらに授業後、履修者を対象としたアンケート調査やレポート課題の集約等を行い、この授業が学生の保育者としての能力養成にどれだけの効果があるのかを考察した。結果は、いちから自分たちで創り上げ、人に感動を与えられるような発表を成功させたのだという共有の実体験が、全ての学生に大きな満足感・充実感をもたらし、個々の学生の自信形成と、今後の様々なことに立ち向かう勇気や向上心の源となったことが確認された。また、表現力においては総合的に大幅な向上が見られた。オペレッタ創作は団結力や協調性、仲間を大切に思う気持ち等の人間性を養う格好の活動であったことが明らかとなり、課題遂行能力や問題解決能力も培われたことが示唆された。
山梨県立大学の論文
2012-03-07