エコマネーによる地域住民の交流実態の把握 : 藤沢市善行地区を事例として
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概要
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本研究の目的は,助け合いやボランティア活動をサービスとして取引する地域通貨の一種であるエコマネーを初めて導入した善行地区の6ケ月間の試みから,取引されたサービス内容とエコマネーを通して交流した人と人とのつながりを明らかにし,エコマネーによる交流の実態を把握することである。本研究は,紙幣型のエコマネーの裏面に記入された交換記録を集計し交流図を作成した。その結果,多く取引されたサービス内容は,運営組織が会員に依頼した「エコマネー事務局のお手伝い」,「広場の清掃」であったり,交流会のイベントやパソコン教室といった催しの「包丁研ぎ」,「パソコン指導」であった。よって,そのような催しに来ていた人だけで交流していたと考えられた。交流図をみると,交流人数の多かった会員が中心となって,大きな一つの集団を形成し,特定の数人の会員だけで交流する小さな集団を形成することがなかった。その理由としても,運営組織が主催したイベントに来ていた人だけで交流していたためと考えられた。
- 2005-03-30
著者
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