日本,アメリカ合衆国,EU(スウェーデン)の地球温暖化に対する森林政策の比較
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概要
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本論文では地球温暖化に対する日本,アメリカ合衆国,EU(スウェーデン)の森林政策を比較考察し,わが国の温暖化政策を評価した。森林政策の比較については,政策決定の過程と政策実施状況の概要,森林経営,保護・保安林,都市林,バイオマス利用,研究分野・ソフト面,第一約束期間(2008〜2012年)に向けての政策に分け3ヵ国を比較している。わが国の温暖化に対する森林政策の特徴は,森林の健全な整備,保安林の管理,バイオマス利用の促進,国民への理解を求めることなどCO_2吸収のためのソフト面からの政策が目立つ。アメリカ合衆国については,植林によりCO_2を積極的に吸収していくハード面からの政策が充実している。しかしこれまでの政策では,そのための予算が十分確保できておらず,予定していたほどのGHG削減は達成していない。スウェーデンについては,比較的ソフト面からの政策が目立ち,認証制度の推進,保護地域の指定,バイオマスエネルギーの促進に対しての政策が充実している。
- 2004-02-16
著者
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