ラジコン空中写真を用いた落葉広葉樹林の樹種判読
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概要
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伯耆大山の南東麓に位置する鳥取大学蒜山演習林内の落葉性広葉樹林からなる林分を対象に,ラジコン双翼機を用いて大縮尺の空中写真撮影を実施した。本研究では,春季の開葉期と秋季の落葉期でそれぞれ3回,計6回撮影を実施し,季節による葉群の色調変化にもとづいて単木レベルで樹種区分を行う可能性について検討を行った。解析のために撮影した写真はディジタル画像化し,画像処理システムやGISなどのツールを最大限利用した。対象とした樹種は,ブナ,ミズナラ,コナラ,ホオノキ,ヤマザクラの5種である。解析の結果,樹種間での特徴抽出を行うためには明度(I),緑(G),彩度(S)のカラー合成画像が有効で,特に秋季の紅葉から落葉直前までの間に短い時間間隔で季節変化画像を用いることが重要である。
- 2004-03-30
著者
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