大学施設へのアクセシビリティ促進を考慮したサインシステム構築に関する研究

概要

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【目的】本学は地域に開かれた大学を目指して地域住民に情報提供や交流の機会を提供している。そのため、市民の学内施設への円滑な移動を可能にするため環境整備の必要性が増してきた。そこで本研究では、訪問者のアクセス性を向上させる学内サインシステムの開発と設置を目的とした。【方法】先ず現状のサインの評価を行い、次に大学へのアクセス手段別に導線を定め、その導線に沿った動きを円滑にするためのサインの表示内容と位置について注意喚起性と意味明瞭性の観点から検討した。【結果】現状のサインは、褐色が進んでいる、また文字や図が小さい、内容が陳旧化している、位置や向きが不適切である等の問題があった。観察により、動線は西門から徒歩で来る経路と正門から車で来る経路に大きく分けられ、後者は更に3経路に分けられた。新しいサインシステムでは、サインタイプはキャンパス概観図、行き先併記ローカルマップ、行き先標示(複数、単一行き先)、位置標示の5種を考慮した。デザインでは図や文字のサイズ、色・明暗コントラストを多様な利用者を考慮し、適切に設定した。設置では、位置、高さ、向きに注意し、学内全31箇所の改修又は新設を行った。【結論】2010年1月に新サインをキャンパスに設置し、概ね当初の目的を達成した。

大学施設へのアクセシビリティ促進を考慮したサインシステム構築に関する研究

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