救急ケアシミュレータを用いたカリウム製剤急速静注とアナフィラキシーショックのプログラムの作成

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概要

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我々は、救急ケアシミュレータを使用した薬物誤投与・病態変化の再現が可能なシミュレーションプログラムを作成した。救急ケアシミュレータはスタン®を使用し、プログラムは操作専用パソコンを使用した。全身状態は、瞬き速度、心音、呼吸音および動脈温などでそれぞれ設定した。薬物誤投与に関しては、カリウム製剤急速静注の症状再現が可能となった。また、病態変化に関してはアナフィラキシーショックが再現可能となった。これらのプログラムはインターネットを介してダウンロードできる。救急ケアシミュレータを用いた薬物過量投与・病態変化の体験は、患者のバイタルサインの確認、薬効評価や薬物有害反応の確認に有用である。これらのプログラムの実行は、病院ではない学内において脈診、聴診、血圧測定、心電図所見といったバイタルサインの確認のトレーニングを可能にし、これらの技術の修得は薬学生の薬効評価や副作用の早期発見につながるであろう。

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