協働する見立て : ケース・フォーミュレーション(<特集>見立て)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ケース・フォーミュレーション(CF)は,認知行動療法の実践上,不可欠であるとみなされている。CFとは,クライエントと協働して構築される「見立て」の一種である。CFは治療計画を立て,介入を行う際の方向性を示してくれる作業仮説としての役割を果たす。本論文では,まず,CFの歴史,定義,手順について簡潔に述べる。次に,攻撃性を示す精神病のクライエントの事例を提示する中で,CFの具体的手順と,有用性について描き出すことを試みた。事例からは,1)治療導入の円滑化,2)クライエントの主体性の担保,3)併存問題の優先順位化,4)治療者の理論とクライエントの物語の統合.5)介入の失敗の外在化,6)異なる治療法の系統的統合に際して,CFが有用であることが示唆された。
- 日本ブリーフサイコセラピー学会の論文
- 2009-12-31
著者
関連論文
- 国立精神・神経センター・医療観察法病棟が、そのプログラムとノウハウを公開します(1)まずは治療プログラムの枠組みを紹介します
- 指定通院医療機関における専門的医療向上のためのモニタリング研究--医療観察制度施行2年後の静態情報の結果から (日本精神科看護学会 第16回専門学会(2))
- 指定通院医療機関における診療記録の量的・質的データ分析--医療観察制度による専門的医療向上のためのモニタリング研究 (日本精神科看護学会 第15回 専門学会(2)看護研究論文)
- 協働する見立て:ケース・フォーミュレーション
- 国立精神・神経センター医療観察法病棟が、そのプログラムとノウハウを公開します(その3)幻覚・妄想の認知行動療法
- 触法行為を伴った精神病体験の扱いについて (特集 認知行動療法と社会との接点)
- 覚せい剤精神病に関する多施設共同研究 : WHO : ATSプロジェクトより
- 統合失調症の認知行動療法--エビデンス、認知モデル、実践 (特集 認知行動療法の現在)
- 国立精神・神経医療研究センター 医療観察法病棟が、そのプログラムとノウハウを公開します(4・最終回)暴力という問題解決をやめるための介入 思考スキル強化プログラム
- 住民調査及び中学生調査からみた現状
- 住民調査及び中学生調査から見た現状
- わが国の中学生における薬物乱用の現状とその生活背景 : 2000年全国調査より
- SIDES (Structured Interview for Disorders of Extreme Stress) 日本語版の標準化
- 統合失調症の認知行動療法
- 統合失調症患者の再他害行為防止のための心理学的介入--医療観察法指定入院医療機関における介入構造 (特集 触法精神障害者のアセスメントと治療)
- 全国の一般住民における薬物乱用状況(2001年)について
- 中学生による「シンナー遊び」経験のリスク・ファクターについての検討
- 長期にわたり精神病性障害が持続した覚せい剤症例群の特徴について
- 薬物乱用スクリーニング・インベントリーSASSI-3 日本語版の信頼性・妥当性の検討
- 全国の一般住民における薬物乱用状況(1999年)について
- 触法行為を伴った精神病体験の扱いについて
- 協働する見立て--ケース・フォーミュレーション (特集 見立て)
- デイビッド・ファウラー,フィリッパ・ガレティ,エリザベス・カイパース著, 石垣琢麿・丹野義彦監訳, 東京駒場CBT研究会訳, 金剛出版, 2011年, 統合失調症を理解し支援するための認知行動療法
- 協働する見立て : ケース・フォーミュレーション(見立て)
- エリクソニアン心理療法と催眠における見立て
- マイケル・J・マホーニー編, 金剛出版, 2008年, 認知行動療法と構成主義心理療法: 理論・研究そして実践
- 精神病の認知行動療法における外在化技法
- SY-11 CBT for psychosis : 本邦での適用を中心に(自主企画シンポジウム)
- 薬物乱用・依存 (増大号特集 心の問題への小児科医の対応 : ケーススタディからのアプローチ)