訪問看護師による情報通信機器を使用した看護の実施と関連要因
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概要
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目的:本研究は, 全国の訪問看護師を対象に情報通信機器を使用した看護の実施状況を把握し, 実施に影響を及ぼす要因を検討することを目的とした. 方法:全国698か所の訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師各1名を対象として郵送による調査を実施した.対象の属性と情報通信機器を使用した看護の実施状況との関連をχ2検定により検討した. 結果および結論:277の有効回答を得た. 情報通信機器を使用した看護の方法で, 実施率が高いものは『デジタル画像での観察・報告』で78.4%, 次いで『24時間電話相談』が59.6%, 『E メールでの連絡・相談』が29.2%であった.情報通信機器を使用した看護を実施しない理由は「設備・運用費用の問題」が最も多かった. 都市部の訪問看護師で,情報通信機器を使用した看護を必要と感じる割合が高く, 訪問看護利用者数や看護職員数の多い施設で実施率が高かった. 情報通信機器を使用した看護の実施には, 施設の経済的な問題の解決, 高齢者でも簡易に操作できる通信機器の開発, 通信環境の整備等が必要であることが示唆された.
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