自然画像における空間環境変化が明度知覚へ与える影響(コミュニケーション支援,一般)

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概要

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対象の明度を知覚するとき、その周囲の近接する領域の輝度が影響することが知られている。本研究では、そのような直接的な対比効果ではなく、その対象が置かれた環境についての情報が与える、より間接的な影響について調べた。実験では、屋外、森、室内の自然画像を用いて、それらの空間構造の違いが対象の明度知覚に与える影響を調べた。被験者は、均一なグレーの背景の上にある応答パッチの輝度を調節することにより、自然画像の中央に配置されたターゲットパッチの知覚的明度を応答した。分析の結果、周囲の環境の違いが明度知覚に影響する事、また、隣接する領域からの対比効果だけではその影響を説明できないことが分かった。以上の結果より、周囲の空間構造から照明状況を判断するという高次の情報処理が、知覚される明度に影響することが示唆される。
2011-05-16

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