老年臨床看護におけるオムツ着用体験による学びの変化
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概要
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「老年臨床看護」における高齢者の排泄に関するケアの授業の一環としてオムツ着用体験を実施している。本研究は,看護的視点での援助の必要性に対する学生の学びの拡大を分析し,授業にオムツ着用体験を取り入れた意義を明らかにする目的で実施した。疑似体験を通して看護的視点がどう変化したかを分析したところ,安心して排泄できるための環境の観察や家族の介護負担,オムツ使用の妥当性,全身状態の観察,生活環境の観察項目が増加していた。オムツ着用体験は対象理解につながる不快感の理解のみとどまらず,本当にオムツが必要であるかをアセスメントすることの必要性を多くの学生が改めて感じていた。オムツ着用体験は排泄への適切な援助の理解に有効であることが示唆され,学生自ら体験することにより看護的視点の広がりが明らかとなり,オムツの利点と欠点の両方の視点を持つことにつながっていた。
- 岐阜医療科学大学の論文
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