醤油粕の溶融塩ガス化におけるガス化剤組成の最適化
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概要
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世界のエネルギー消費量は産業革命以降増加し続け,近年ではBRICsなどの新興国の発展によりその加速度は増している.COP15では先進国のみならず,途上国の温室効果ガスの削減目標を決定したため,気候変動の問題は世界各国のものとなった.それゆえ,燃料電池などのクリーンエネルギーに注目が集まっている.燃料電池において電池やシステムの開発も重要であるが,その燃料となる水素の製造方法の研究も重要である.一方,日本特有の醤油や味噌といった高塩分濃度の調味料の製造時に発生する廃棄物・副産物の処理方法が問題になっている.この醤油製造時に発生する廃棄物・副産物のほとんどは醤油粕であり,塩分や硫黄分を豊富に含んでいる.近年この醤油粕の無害化処理・処分方法の需要が高まっており,これらの問題を解決するために,当研究室では熱触媒に溶融塩を用いることで有害な塩分や硫黄分を取り込みながら水素を主成分としたガスを発生させるガス化システムを提案している.本論文では溶融塩を用いた醤油粕のガス化特性について論じしている.結論として,ガス化時に空気を微量添加することで,溶融塩の温度が上昇し反応性が向上することによって,燃焼性ガスの濃度が増加し,硫黄の発生も抑制することができた.
- 2011-07-31
著者
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杉浦 公彦
大阪府立工業高等専門学校システム制御工学科
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杉浦 公彦
大阪府立高専
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杉浦 公彦
大阪府工高専
-
山中 正朗
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻
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山中 正朗
大阪府立工業高等専門学校
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