プログラム依存グラフを用いたリファクタリング候補の特定と可視化
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概要
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リファクタリングは,保守の効率化において重要であるが,手動によるリファクタリングは誤りが混入しやすいため,その作業を自動化する手法及びツールが必要である.本稿では,メソッド抽出リファクタリングの候補を支援する手法を提案する.メソッド抽出リファクタリングとは,メソッドの一部を別のメソッドとして切り出すことである.これまでの研究により,メソッド抽出リファクタリングは他のリファクタリングの前に頻繁に行なわれることが示されており,メソッド抽出リファクタリングを支援することは重要である.既存研究では行数や複雑さを基にメソッド抽出リファクタリングの候補を提示するが,本来メソッドは機能に基づいて分割することが望ましい.本稿では,文の間のデータの繋がりに着目する.データの繋がりの強い部分が一つの機能を表すと考え,メソッド抽出リファクタリングの候補を求め,自動的に提示する手法を提案する.提案手法では,リファクタリング可能なところを特定するだけでなく,リファクタリングすべきところを提示する.
- 2010-12-07
著者
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