栽培シイタケにおける2本鎖RNA因子の検出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
シイタケ菌床栽培の現場で不良症状の見られる17菌床を収集した.異常17菌床は症状ごとに大別すると「菌床表面の褐変化不良」4株,「菌床表面の白色菌糸被膜化」8株,「菌床表面隆起型異常菌糸塊」5株となった.調査にはこれら不良症状の認められた菌床から分離した17菌株及び保存している正常29菌株を合わせた46菌株を用いた.菌糸をリン酸緩衝液中で破砕したのち,PEG8000とNaClを添加してウイルス粒子を沈殿させた.得られたウイルス粒子から2本鎖RNAをフェノール抽出し,アガロースゲル電気泳動を行った.その結果46菌株のうち2菌株から2本鎖RNAが検出された.ひとつは正常菌株であり,もうひとつは「菌床表面の褐変化不良」の症状の見られる不良菌株であった.
- 2008-12-31
著者
-
太田 千奈
株式会社北研食用菌類研究所
-
田口 貴一
株式会社北研食用菌類研究所
-
高橋 信
株式会社北研食用菌類研究所
-
大塚 一弘
株式会社北研食用菌類研究所
-
枝 克昌
株式会社北研食用菌類研究所
-
鮎沢 澄夫
株式会社北研食用菌類研究所
-
馬替 由美
独立行政法大森林総合研究所
-
馬替 由美
(独)森林総合研究所
-
馬替 由美
(独)森林総合研究所きのこ・微生物研究領域
-
枝 克昌
株式会社北研 食用菌類研究所
関連論文
- シイタケ上面栽培廃液(上面水)のラッカーゼ製剤としての利用
- シイタケ菌床栽培における温度,水分条件による子実体発生制御
- (456) エノキタケのウイルス感染試験と栽培結果(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (26)エノキタケのRNAウイルス(関東部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- エノキダケFlammulina velutipesのトランスポゾン様遺伝子の探索 : 微生物
- 我が社の新品種&新技術「シイタケ菌床の上面栽培」栽培の省力化と品質の向上を実現
- I「きのこのウイルス実験法」(技術講座)
- FTAカードを使用したシイタケの簡易品種判別法
- 栽培シイタケにおける2本鎖RNA因子の検出
- (338) エノキタケのdsRNAウイルスによるまだらまわり病(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (4) シイタケのウイルス病(関東部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- エリスリトール生産酵母のヒラタケ栽培への応用
- RAPD分析による食用きのこの変異判別
- ブナシメジの吐水症状に関与するdsRNAについて(関東部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- 試験管を用いたアカマツとマツタケの簡易共培養による菌根合成
- FTAカードを使用したシイタケの簡易品種判別法
- シイタケ菌床栽培におけるスギ材適応品種の栽培特性
- エノキタケ・シナノ6号の2本鎖RNA因子
- ミトコンドリアDNAの多型とミトコンドリアプラスミドの有無によるエノキタケ栽培株の判別
- きのこの栽培技術の向上に取り組んで(過去と未来)
- シイタケ菌床栽培におけるミズナラ材の適性