コード領域を対象とする関心事を扱うためのアスペクト指向プログラミング言語の拡張
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概要
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本稿ではアスペクト指向プログラミング言語の新たな言語機構である regioncut と assertion for advice を提案する.アスペクト指向プログラミングはオブジェクト指向プログラミングではモジュール化を行いにくい横断的関心事をアスペクトという単位でモジュール化する技術である.しかし,従来のアスペクト指向プログラミング言語では同期処理や例外処理などの,コード領域を対象とする関心事のモジュール化をうまく行えないという問題があった.そこで我々は regioncut という指定子をアスペクト指向プログラミング言語である AspectJ に導入することで,コード領域に対する関心事をアスペクトとしてモジュール化できるようにする.しかしながら,ある時点で正しく適用されていたアスペクトがコードの変更を行っていく過程で,適用されなくなってしまう危険性が従来よりも大きくなってしまう.その危険性を低下させるため,我々は assertion for advice という言語機構をあわせて導入する.これを用いて,アスペクトが意図した箇所に適用されているかどうかを静的に検査する.これら 2 つの言語機構をオープンソースのライブラリである Javassist および Hadoop に適用して評価を行い,同期処理に関する関心事をアスペクトに分離できることを確認した.
- 2011-03-16
著者
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