新聞英語と放送英語との統合による時事英語教育に関する実験的研究 : 大学生の場合
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概要
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昭和58年8月23日静岡大学において行なわれた第9回全国英語教育学会において,「大学の教養課程における時事英語教育に関する研究」を発表したが,その際特に重要であると考えられた事は,英字新聞と放送英語との併用による立体的な時事英語教育を行なうことにより,極めて高い学習効果を上げることができるのではないかという仮説であった。更に,本報告においては時事英語の教材を用いて学習指導を行なう場合,ただ単に新聞英語の教材を訳読させることによって授業を進めた場合(統制群)と,英字新聞を教材としながらその記事の内容と同一の事件を取扱った2ヶ国語放送を流すことによって学習指導を進めた場合(実験群)とでは,いずれの方法がより効果的であるかを大学生128名を対象に検討してみた。その結果,時事英語を教材として授業を行なう場合,ただ単に教材を訳読させることによって授業を進めるよりも,放送英語を併用しながら授業を進めていく方が,より効果的な英語学習を行なうことができることが示唆された。
- 日本教科教育学会の論文
- 1984-04-25
著者
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