児童が期待する理科の授業像に関する研究 : 学習指導法改善のための方法論的アプローチ
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概要
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授業研究の究極のねらいは,現実の授業を改善する具体的な手だてを得ることである。そのためには,学習者の実態を科学的に把握したうえで,どのような指導法が学習者に有効であるかを実証的に検討していかなければならない。本研究は,小学校の理科授業において,児童を教育的に望ましい方向へ変容させるための学習指導法を求めるにあたり,まず児童の実態を,彼らの期待する理科の授業像という観点から因子分析的手法によって明らかにしようとするものである。調査の結果,児童の期待する理科授業の特性として,「自主性」,「思考活動」,「身体的行動」そして「外的働きかけ」の4因子が得られた。また,因子得点を用いて授業像をさらに詳細に分析したところ,学年や児童の特性によって,期待される授業像が異なることが明らかになった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1979-07-30
著者
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