日本周辺海域における海底地すべり(シンポジウム:急傾斜海岸の海洋環境と開発)
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概要
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狭小な国土をより積極的に利用するために,いわゆるウォーターフロントや海洋空間の開発に寄せられる期待は大きい.しかし,ここで建設される各種構造物の長期的な安定を確保するためには,陸上のそれに比して,はるかに慎重な対応が要求される.海底地すべりも構造物の安全を脅かす極めて大きな問題となろうが,水面下での現象のため,発生の要因や,そのメカニズムなど不明のままに残されている部分が多く,陸上のようにあらかじめ対策を講じておく事は困難である.それだけに問題が発生した場合には,被害規模が大きくなるであろう事は想像に難くない.海底地盤がそのような危険を内在しているといった認識のもとに計画が進められる事が是非とも必要となる.そこで,日本周辺海域で発生した海底地すべり,あるいは地すべりに起因したと目される地形性状など5つの事例について,崩壊の状況やそれがもたらした被害,推定される発生要因などを紹介する.
- 日本海洋学会の論文
- 1988-08-31
著者
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