デジタル発声とアナログ聴覚が生むエントロピー利得とオートマトン-デジタル言語学(2)
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概要
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筆者はヒトとヒト以外の哺乳類・鳥類の根本的な違いは,音声通信方式がデジタルかアナログかに尽きるという見解を得て,この一年間,情報処理学会・電子情報通信学会・人工知能学会の関係しそうな研究会に申し込み,理論的な検討の経過と結果を発表し続けてきた 1).言語のデジタル・メカニズムと起源の解明は,現生人類誕生の謎の解明そのものであり,人類学・分子生物学・音響工学・神経生理学・心理学・論理学・通信工学・情報理論それぞれの境界領域を総合する学際アプローチが求められた.なかでも一度発話されただけの音声が大気中を伝播して聴覚で誤りなく知覚されるメカニズムは,ヒト以外の動物には見られない,ヒト固有の特徴である.言語メカニズムの最大の謎,誤りのない聞き取りオートマトンを,情報理論にもとづいて解明することを試みる.
- 2010-10-22
著者
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