ウェブ情報知識化における注意事項 : ビット情報と言語情報の混在ならびに知識の身体性について(「Webインテリジェンス」及び一般)
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概要
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筆者は,言語の起源とメカニズムを解明すべく学際的研究を行なってきた.ヒトの言語とヒト以外の動物(Non Human Animals)の音声コミュニケーションの違いは,通信がデジタル方式かアナログ方式かであると思い至り,研究を深めるために,情報処理学会・電子情報通信学会・人工知能学会の言語系とオートマトン系に参加して,デジタルとは何か,デジタル言語はどんなメカニズムかという観点からこれまで30回以上発表を続けてきた.デジタルシステムとしては,DNAとRNAが伝える遺伝子情報システム,音節が伝える言語情報システム,そしてビット(bit)が伝えるコンピュータ・ネットワークの3つのシステムがあり,それぞれ意味と符号語を交換する情報源符号化,回線雑音による符号誤りを防止する通信路符号化という2つの異なる符号化が行なわれている.2種の符号化の相乗効果として,短い符号語による接続・修飾規則を生みだして複雑・精巧な意味づけが行なわれるところがデジタルの特徴である.ウェブ情報は,コンピュータ・ネットワーク上をビット列が流通し,アプリケーション層でヒトと対話可能な言語情報に変換される.この点を踏まえてウェブ情報とは何かを考えてみたい.
- 2011-05-19
著者
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